2022-09-25
この交響曲、コラージュ風で、様々な断片をまき散らかしたようにも聴こえる。
吉松は松村禎三に師事しており、松村は伊福部の門下生だから、吉松は伊福部の孫弟子といってよい。
アイヌの言葉を標題に用いるところなど、伊福部に似ているものの、伊福部のような土俗性や強烈な個性はない。もっと都会的で洗練された折衷的な音楽に思える。
吉松作品の伝道師として藤岡は有名だが、このところ原田、宮田など若い人も吉松を積極的に取り上げている。
歴史に残るのは伊福部、吉松、どちらだろうか。
セ記事を書く