2025-02-15
沼尻のショスタコーヴィチは、神奈川フィルとの「8番」、東響との「11番」が名演だった。この「10番」も恐怖や暴力、皮肉や諧謔を感じさせるよりは、純粋な音楽として説得力があった。ショスタコーヴィチの二重言語的な振舞いや、暗号のような音名象徴にとらわれなくても、あるがままの絶対音楽としてどうか、と問うているようでもあった。
沼尻は、この4月に神奈川フィルとの「12番」が控えているが、その前の3月末には音大合同オケを振って「4番」を披露する。これだけ素晴らしいショスタコーヴィチとなれば期待は高まるばかりである。
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