桔梗
2021-07-01




 雨の7月入り。早いもので今年も半分終わった。

 桔梗(キキョウ)が3、4輪花をつけている。
 桔梗というと秋の七草のひとつとして親しまれているのだけど、開花時期は6月から9月頃、もう咲いてもおかしくはない。

 秋の七草の語呂合わせは「お好きな服は(おすきなふくは)」らしい。
 お=オミナエシ、す=ススキ、き=キキョウ、な=ナデシコナ、ふ=フジバカマ、く=クズ、は=ハギ、というわけである。

 桔梗は、古くから日本人にとって馴染み深い花なのに野生種は数が少なくなり、絶滅危惧種に指定されている。
 ただ、園芸品種は江戸時代より改良が重ねられ、現在までたくさんの品種が生み出されてきた。

 桔梗の蕾は、咲く寸前までふんわり膨らんで紙風船の様な形をしている。そして、いつの間にか星形の花が咲く。花の色は青紫が代表的だが、今ではピンクや白もあるらしい。英名はそのものずばりballoon flowerという。
 宿根草で根にサポニンを含み生薬に用いられる。漢方でいうキキョウ根は、せきや痰、鎮痛効果や解熱作用がある。

 桔梗の花を見ていると、これから夏に向かうとは思えない。どうしても秋の風情を感じてしまう。
 オリンピックが大過なく開催され、無事秋を迎えたい。
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